先日の、私たちにとってはめずらしい「遠出しない連休」について。

昼過ぎにMの母が在籍する朗読グループの発表会へ。自身に合った作品をそれぞれのスタイルで朗読するのをちいさなスタジオで聴いた。母の読む宮沢賢治は迫力があり、「どなたですか。今晩は。どなたですか。今晩は。」と呼びかける声に入り込んでいました。
南武線に乗り中央線とはまた違った日曜らしい車内の人たちを眺めながら、次に向かうは川崎市民ミュージアム。「アイヌ−美を求める心」を鑑賞。 


アイヌ民族本多勝一(朝日文庫)をいつかの誕生日に義母から貰い関心を持ち何冊かの本を読んではいたけど、実物はみたことのなかった、たくさんの品。息が詰まる思いでくらくらするほど。7日までです。是非。
http://www.kawasaki-museum.jp/
それから、さすらい市場へ。キャロットケーキとアップルクーヘン、トルコティーを美味しくいただく。モチレロの壁に広がっていたウズベキスタンの布が、さっき見てきたアイヌの刺繍によく似ていて不思議。旅に想いがつのるいいお店。

次の日は、ウェブショップに新商品をアップしたら散歩をし(いい道発見)そそくさと買い物に出かけ、夜の宴の準備。ビール、ワインは何本空いただろう!
箱根に行きたいと思っていたのに行けなかった、そんなタイミングでもらった箱根寄木細工の貯金箱。泡山っぽいと言ってCDを持ってきてくれたり。そして岡田あーみんを貸す。鼓動とDADAN(!)についての熱い語りを興味深く聴き、とびきり素敵な岡山からの友人を紹介してもらったり。みんなごちゃまぜでワイワイやった。招待したのにもてなしてもらったような、ありがたい夜となった。

こんないい休日を過ごせたあとは、ちょっと寂しくなりつつも、日々の仕事に励むとしよう。ついに冬がやってきた。
古本泡山ではここのところほるぷの絵本の復刻、ベルリン・コレクションを多くアップしています。ぜひショップページをご覧くださいませ。
今週は雨が多いですね。晴れたら見つけたばかりのいい道にまた行ってみよう。

雨さえ晴れたら出て行こう。街道の星あかりの中だ。次の町だってじきだろう。―ガドルフの百合/宮沢賢治