ウポポとウコウク


MAREWREWのライブに行った日曜日。ところは浅草。どんどん高くなるにょきっと立つスカイツリーに誰もが歓声をあげる。伸びていく経過をみる、それは人間の本能ではないのかしら。なんて考えながらビールを一杯。伸びていく野球選手、伸びていく蔓、会うたびに大きく伸びる子の背に驚く…変化していくものを感じて毎日を過ごす。
座布団のうえでマレウレウ、UAを聴き、最後には会場を4つに分けてのウコウク(輪唱)。静かな興奮。楽しい。気持ちがいい。伸びていく!

ここで、古本泡山WEBSHOPより一冊紹介。

  『青いヌプキナの沼』 かこさとし 詳細はこちらから→http://furuhon-awayama.ocnk.net/product/4

強大な武器や圧倒的な経済力、悪どい策略によって、勝者は輝かしい歴史を書きあげます。しかし、反対にそれによって奪い取られ、追いはらわれ、閉じ込められた側には、わずかな口伝えしか残りません。そうした伝説や名残の中から、ふと耳にした白いヌプキナの花の物語は、涙のつらなりのように私には思えました。汚れた栄光で見失ってはならないものを、埋もれてはならないものを、この国の中で、この国の子どもたちに知ってほしいと思ってまとめたのが、このお話です。  あとがきより

アイヌの悲しい歴史のひとつを描いた絵本。いかに酷い出来事を経て今の土地や人があるか、終わりのない歴史、それを感じさせられる一冊。こんな本もあるのです。

最近の古本泡山のテーマであった〈輪唱のように語り継がれ、歌い継がれること〉それを体感したウポポの夜。
前回お知らせした〈世界のおはなし〉特集でも、感じていただけるのではないかと思います。