高田邸仕舞の日 ありがとうございました


「高田邸仕舞の日」が終わって、三週間が過ぎようとしている。
初日は雨。二日目は晴れ。とてもたくさんのお客さんが来てくれた。

築80年を超える高田邸、むかしから前を通るたび気になっていた。
以前はもっと木々が欝蒼としていてどんな建物かはっきりとらえることができなかった。
こどものころから(国立で生まれ育ちました)、「そこ」はすこし不気味で、気になる存在であった。

そんな場所に本を並べることができるのが、うれしかった。ただ、中に入ることができるだけで興奮した。
「そこ」は「ここ」になったのだった。


本を並べた部屋はもともと書斎であったらしい。イベント開催の前日の夜に、作り付けの本棚に本を入れていると、部屋に宿る記憶に触れた気がした。
フジカワさんの絵と青木さんのギターの音がそれに拍車をかけて、ふときづくと夢の中にいるような、不思議な時間を過ごした。そしてこの部屋で三人で飲んだビールがうまかったこと!

とにもかくにも忘れえぬ時間、二日間になりました。
終わってから数日は脱力感でなんともぼんやりとした日々を過ごしてしまいましたよ。

企画のGARAGE小田島さん、お手伝いの方々、一緒に出店したみんな、高田邸のトク子さん、そしてたくさんのお客さん、どうもありがとうございました!